神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?|井関デンタルオフィス|市川駅の歯医者・歯科|土曜診療

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神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?|井関デンタルオフィス|市川駅の歯医者・歯科|土曜診療

神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?

こんにちは、井関です。

たまに患者様に、

「なんで、神経抜いてる歯が痛いんですか?まだ神経が残ってるんですか?」

言われることがあります。

虫歯のイメージが強いせいか、歯が痛い=歯の神経が痛いと考えると思います。
しかし、神経を抜いてる歯が痛いというのは、痛い場所が違うのです。

 

歯は、骨(歯槽骨)の中に埋まっていますが、ダイレクトに骨とくっついているわけではありません。上図の様に歯と骨の間には歯根膜腔という0.2~0.3ミリの隙間があります。レントゲンで見ると、歯の周りを取り囲んでる黒い線がそうです。
その歯根膜腔には歯根膜という線維が走っていて、これが歯と骨をつないでます。
歯は骨の中で歯根膜線維によってハンモックのように吊るされているわけです。
そしてこの歯根膜線維は伸び縮みします。
試しに、上の前歯を指で前後に揺らしてみてください。わずかに歯が動くことがわかると思います。これは、歯がこの歯根膜腔の中で動いているのです。

で、神経抜いてる歯が痛い場所は、この歯根膜腔なのです。
もちろんここにも神経はありますので、ここに炎症が起きるから痛いのです。つまり歯の外側が痛いのです。

これを歯根膜炎とか根尖性歯周炎と言います。
厳密にいうと、根尖性歯周炎の中に歯根膜炎は含まれます。
根尖性歯周炎は歯根膜だけでなく、その先の骨(歯槽骨)の炎症まで含まれて使われる言葉です。

歯根膜炎、根尖性歯周炎の原因は、

1、外傷(歯をぶつけたりした時)
2、歯周病
3、咬合性外傷(咬み合わせの問題で起こる外傷)
4、根管治療が不良

等があげられます。
原因によって治療方法は違います。 

根管治療が不良で何故、歯根膜炎、根尖性歯周炎になるかというと、
根管治療が不良だと、根の中に細菌が残っていて、その細菌や細菌の出す毒素が根の外に出て、根の外の歯根膜や歯槽骨に炎症を起こすのです。だから痛いのです。
決して、歯根膜や歯槽骨の炎症起こしてる場所が本来の悪い所ではないのです。
本当に悪い所は細菌を生み出してる根の中なのです。
なので根管治療を行って、根の中の細菌を退治すれば治ります。 

典型的な症状としては、噛むと痛い、噛むと嫌な感じがする、指で叩くと響く、何もしてない時でもズーンと重い感じがする、疲れた時や体調が悪い時に症状が悪化するなどです。

こんな症状がある方、是非一度井関デンタルオフィスにご連絡ください。